INTERVIEW

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リヴァリエB・C棟管理組合 理事(神奈川県川崎市)
富田 隆介さん

私は都内のIT企業に勤める傍ら、社会人向けのサークル「アフターグロウ」にも参加しています。数年前、そのサークルの「日本酒部長」を務めていたときに葛力創造舎の下枝さんと知り合い、彼の企画・協力で「福島で酒米からオリジナル日本酒をつくる」という通年イベントを実施しました。2015~2016年にかけて田んぼの草取り、稲刈り、酒の仕込みなど数回にわたって須賀川や郡山を訪れ、最終的に完成した日本酒は「マイウェイ」と命名。サークルのメンバーにもたいへん好評でした。そのときのご縁で、昨夏、私が住む川崎市のマンションのイベント企画も下枝さんに相談したのです。

まだ新しいリヴァリエというこの高層マンション群は、私が管理組合の理事を務めるB・C棟だけでも1,000世帯近くが入居しており、ひとつの町のようなものです。住民は単身者、若い家族から高齢夫婦まで様々で、外国人も1~2割。良好な住民コミュニティの形成はマンションの資産価値にも直結しますから、管理組合としても力を注いでいます。そこで、住民向け広報誌の発行のほか、8月には夏祭り、正月には餅つき大会を実施しているのですが、こうした催しも普通の屋台などを並べるだけではいま一つ、住民同士の交流につながりにくいと感じていました。このマンションはキッチンスタジオなど共用施設も充実しているので、アイデア次第でもっと面白いことができるはず、とはいえ私たちも素人ですからなかなか難しい。そこで外部の企画・運営力を借りようと、昨夏初めて葛力創造舎を含む2事業者に声をかけ、ステージパフォーマンスなども取り入れたのです。そのとき葛力創造舎には飲食ブースを統括してもらいました。なかでも浪江町のご当地グルメ「浪江焼そば」はとても好評でしたよ。実は下枝さん自身は当日熱中症でダウンしてしまい、急きょ私たち理事が総出で焼そばを焼くことになったのですが…(笑)

続いて今年の正月の餅つき大会も葛力創造舎に企画を依頼したところ、一般的な臼と杵ではなく、千本杵という道具を用意してくれました。千本杵とは元々、お祝いの席で餅つき歌に合わせてみんなでつくものだそうですね。杵が細く、大勢が一緒にトントンとつくので、力のない子供たちでも楽しく参加できるのが良かったです。おかげで順番待ちの行列ができるほど喜ばれました。他にも、上述のマイウェイを詰めた酒樽の鏡割り、手作り甘酒の振舞いなど正月らしいアイテムを揃えていただき、たいへん賑やかなイベントとなりました。

個人的には、首都圏でのこうした催しが葛尾村はじめ福島全体の応援につながればという気持ちはありますが、「福島の課題」への反応は人によって様々です。今回のイベントでも、特に「被災地」や「復興支援」といった言葉は使っていません。しかし、そうした部分を敢えて出さなくとも、今後も葛力創造舎ならではの知見とコンテンツを生かした企画を提供していけば、結果として来場者が福島との接点を見出す場を作っていけるのではないでしょうか。

(2018年5月取材)


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