INTERVIEW

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株式会社プレミアブライダル ウエディングカウンター福島  代表取締役(郡山市) 
本田 学さん
フリーランス ウエディングプランナー

私が結婚式の無料相談窓口『ウエディングカウンター福島』を郡山市にオープンしたのは、2014年12月です。それまでは二本松市岳温泉にある『空の庭』の専務取締役兼営業本部長として、物販、飲食、宿泊、ブライダルなどの運営全般の責任者を務めていました。とくにブライダルの仕事は、その人の人生の一端に触れられるのですごくやりがいを感じていましたね。

弊社では結婚式場の紹介や結婚式のプロデュース、婚活サポート事業を行っています。結婚式を挙げる人の多くは、初めてなので何もわからないですよね。それがここを立ち上げた一番の理由です。例えば金額にしても、式場に「これくらいですよ」と言われれば「そういうものなんだ」と思って進めてしまうじゃないですか。一方、「そんなにお金がかかるなら結婚式はやらずに旅行に行ったほうがいい」と考える人もいる。近年挙式する人が減ってきているのはブライダル業界の責任なんじゃないかと個人的に思っていたので、これまでの慣習を少しでも変えたかったんです。

結婚式ってアルバムと思い出くらいしか残らないですよね。でも、その思い出がすごく輝いている。だから2人が本当に満足する形の結婚式になるようお手伝いして、それが人生で一番の思い出になってもらえればいいなと思っています。

葛尾村祝言式のプロデュースのお話をいただいたときは、とても素敵なことだなと思いました。祝言式は、日本に元々あった結婚式のスタイル。伝統の継承というか、完全に同じ形じゃなくても昔ながらのものを残していかなければという思いがあったので引き受けました。

葛尾で実際に行われていた祝言式をなるべく忠実に再現するため、まずは村のおじいちゃんおばあちゃんにヒアリングすることから始めました。最初に新婦の家でやってから新郎の家でやるとか、新郎新婦の入場なんかはなくてただみんなが来て、飲んで騒いで終わりみたいな感じだったとか(笑)。昔の式の形がわかって勉強になりましたし、今の結婚式が本質より形式にとらわれているんだなとも感じました。

当日は花嫁行列をやったり、葛尾のお母さんたちに伝統的なご馳走を作っていただいたりして昔ながらの祝言式を再現。その中に指輪の交換や誓いの言葉などの現代的な部分も入れて、結婚式という形をわかりやすく見せるようにしました。

祝言式を通して感じたのは、葛尾村の人たちの温かさと愛ですね。みんな「家族」って感じですね。今回式を挙げた2人にとっても葛尾が故郷みたいになって、毎年遊びに来てくれるようになればすごく素敵ですよね。地域コミュニティがなくなってきている中で、その大切さが改めてわかりました。こういう機会をくださった下枝さん(葛力創造舎代表)に本当に感謝しています。

今後も私にできることがあれば、ぜひ葛力創造舎さんの事業のお手伝いをしたいなと思っています。祝言式はもちろんですが、婚活のほうでも何かできればいいですね。2人にとって葛尾村が思い出の地になり、そこで結ばれるなんて最高じゃないですか。

(2019年9月取材  R.G )


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