INTERVIEW

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東北芸術工科大学2年(山形県)
鈴木 美里 さん
復興庁「復興・創生インターンシップ事業」(2020年春季)インターン生 

私が今回インターンに参加したのは、今のうちに社会に出たとき活かせる力をつけたい、と思ったからです。大学1年生の段階から企業の現場を経験することで、将来、自分のやりたいことに向けて動きやすくなるだろうと考えました。最初は海外のインターンに行こうと考えていたのですが、海外を知る前にまず日本を、特に原発事故被災地の現状などを知る必要があると感じて、東北地方に目を向けるようになったのです。そこで、復興庁が東日本大震災の被災3県で募集する復興・創生インターンに応募しました。なぜ、その中でも葛尾村を選んだのかというと、これはもう完全に、プログラムコーディネータを務める葛力創造舎の下枝さん、松本さんの熱意に負けたからです(笑)

私のインターン先は、葛尾で「大笹農場」という養鶏を営む企業さんでした。私が海外に興味があることを知った下枝さんが、海外向けのブランド鶏の開発に挑戦しようとしている企業があるよと薦めてくださり、すぐに「やりたい!」と思いました。インターン生としてブランド鶏の開発プロジェクトを進める中で一番重視したのは、インターンシップ終了後の継続性です。新ブランドを考えて終わりではなく、そのブランドをその後どういうルートで生かしていくかについても検討しなければなりません。最終的には「海外に焼き鳥の店舗を増やす」という目標設定に基づき、そのための海外向け新ブランドを提案することができました。達成感は100%。大笹農場の高橋さんも喜んでくださり、私の中では大満足な結果でした!

このインターンを通じて、私は被災地の現状を知り、企業の挑戦の現場に携わり、さらに自分が興味のある海外にも目を向けた活動ができました。私にとって、まさに「やりたいことづくし」だったと言えます。また、大学で学んできたことを自分の中で消化できたり、自分なりにチームの空気を良い方向にもっていく方法を見つけたりと、自分の成長を実感する1ヶ月でもありました。

このインターンに参加したことで葛尾村を知り、自分の中にまたいつでも帰れる場所、またみんなで集まれる場所ができたことがとてもうれしいです。田植えや稲刈りなどのイベントにはもちろん参加したいし、ただZICCA(インターン生が滞在したゲストハウス)のお手伝いをしにいくだけでも葛尾に帰りたいですね。次回のインターンでは、メンターの立場としてプログラムに関わることができる予定です。自分のコミュニケーション力と人の話を聞くのが好きという長所を生かし、葛力創造舎の皆さんと協力して、1か月間インターン生の支えになりたいと思っています。

(2020年4月取材)

▷「復興・創生インターン」受け入れコーディネート事業


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