INTERVIEW

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メディカルハーブのお店 oluolu(いわき市)
今泉 奈津子さん

私が2017年7月に始めた「メディカルハーブのお店 oluolu」では、ハーブの薬理効果に注目してオリジナルブレンドしたハーブティーを販売しています。メディカルハーブとは、「薬草」「香草」と邦訳されるように、人々の生活に役立つ植物の総称です。鎮痛、抗うつ、リラックス作用など60種類以上もの作用があり、1つのハーブが様々な作用を持つのも魅力の一つです。メディカルハーブは、人の自然治癒力の働きを助け、自然の力で副作用なく心と体を健康へと導く薬いらずの健康法なのです。

私自身、メディカルハーブに助けられてきた経験があります。元々いわき市の出身で、大学卒業と同時に社会福祉法人で働いていました。その頃からハーブが好きだということもあり、趣味の範囲で楽しんでいました。その頃に体に出ていた症状が、頭痛、冷え、貧血、喘息等だったのですが、これらは病気と言えるほどの症状ではないけれどなんとなく不調だと感じるもので、どのように対処すれば良いのか、悩んでいました。そしてこの悩みが顕在化したのが妊娠でした。薬が飲めない妊娠中の不調に対処する方法としてメディカルハーブに触れ、実際にハーブティーを飲むことによって不調が改善されたんです。これをきっかけに、ほとんど薬に頼らなくても良い体になりました。

初めは自分の体調を整えるために始めたメディカルハーブでしたが、その後友人や知人から欲しいと次々に依頼があり、他にも欲しいと思っている人はいるということに気づきました。そこで、子育てに集中するため前職を辞したのを機に、oluoluを立ち上げました。現時点ではいわき市内のカフェやレストランなど9店舗でハーブティーを取り扱っており、講座なども積極的に行なっています。また、オンラインストアも開設しています。

皆さんにもっとハーブティーを身近に感じてもらうことが今の目標です。ハーブティーの良さは、一人一人の悩みや好みに合ったブレンドを提供できることなので、オーダーメイドのハーブティーを地域に根ざした形で提供したいと思います。

これまで、結ツアー(*)を企画する学生と一緒に、葛尾村や双葉郡内で活動している皆様が疲れを癒せるようなハーブは何かと試行錯誤しながらオリジナルブレンドティーを作りました。2018年10月28日には実際に葛尾村で一日限定のカフェを開き、来てくださる皆様にそのブレンドティーを提供する予定です。今後は、学生だけではなく、地域に住む人も巻き込んだイベントやワークショップを企画してみたいなと思います。メディカルハーブがその力になれれば幸いです。

(2018年9月取材)

*結ツアー:葛力創造舎が高校生たちと一緒に地域の文化的資源を掘り起こして企画するツアー。参加者がふたたび訪れたくなるような葛尾村の魅力を伝えます。


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