INTERVIEW

PLAYER INTERVIEW

2021年度夏期かづろうさんげインターンシップ生
大内 菜摘さん

私は公務員として地方の自治体への就職を考えているのですが、それが本当に自分のやりたい仕事なのか、地方とはどういうところなのかわからないまま進路を決めることに不安を感じていました。将来への気持ちを固めたいと思い、公務員のインターンシップを探していたところ、葛尾村役場でのプロジェクトを見つけ、長期間役場職員と身近に接する環境を経験したいと思い参加を決めました。

プロジェクトは震災を機に10年間閉鎖されていた村営のアウトドア施設「葛尾村森林公園もりもりランド・かつらお」が再オープンする際に実行する企画を考えて村長に提案するというもの。もりもりランドが愛される施設になるための企画を、インターンチーム3人で話し合っては役場に提案し、職員の方からフィードバックをいただきました。最終的には、私たちが新たに掲げたもりもりランドのコンセプト「開拓者になろう」「森の守り人になろう」「天然林を歩こう」のもと、林業体験イベントや、箸や食器を作成するウッドクラフト教室など6種類の企画を提案しました。役場にとって実行可能な企画を村外の学生である私たちが考えることで、若者ならではの視点を取り入れた内容になったと思います。

私たちのチームには一人オンライン参加でのメンバーがいたので、活動の進捗を現地メンバーと揃えることが大変でした。活動時間中はビデオ通話を繋げてリアルタイムで動いていたのですが、プロジェクトの時間外で起こったことが後々企画に結びつくこともあります。そのようなきっかけから認識のずれが生まれないように、私は活動時間外に起こったことを毎日そのオンライン参加メンバーに伝えることを心がけるようにしました。大変な作業ではありましたが、プロジェクトメンバー全員で最後までやり切るには必要だったと感じています。

プロジェクトを通して成長した点は、チーム内での立ち回り方を学ぶことができたということです。これまでチームで活動をした経験がなかったのですが、議事録作成やアポ取り、オンライン環境整備の調整といったサポート業務に徹することで、充実した成果を残すことができたと思います。周りのメンバーが活動しやすいように動けたこの体験は、地域のサポート役である公務員が自分に向いているという実感にも繋がりました。

約1ヶ月間葛尾村役場の中で活動し、役場職員の方々のお話を聞く中で公務員という将来に進む気持ちを固めることができました。地域の役に立てる自治体の姿とはどんなものだろうという問いをさらに突き詰めるために、今後は他の自治体の雰囲気を体験したり、地域で働いているプレイヤーさんたちと繋がることで現場を深く知る活動をしたいと思っています。

(2021年 9月取材)


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