INTERVIEW

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葛尾村盆踊り実行委員会委員長(落合地区)
猪狩 智裕さん

私は、落合地区の生まれです。2010年から葛尾村外に住んでいましたが、2023年から仕事の都合で私だけ葛尾村の実家に住んでいます。

私にとって盆踊りは小さい頃から身近な存在でした。震災前まで、葛尾村で行われる盆踊りは各行政区とその地区の方々のご尽力により盛大に行われており、小さいころは参加者として、大人になってからは運営側として盆踊りに携わってきました。

昔は、村内に住む人が実行委員として企画や運営を行ってきましたが、震災後は全村避難で人が散り散りになってしまったということもあり、現在では村の人だけでなく、村内企業に勤めている人、葛尾村近辺の大学生が集まり実行委員として盆踊りを盛り上げています。私は2021年から実行委員長に就任しました。

盆踊り実行委員会では、企画や準備から当日の運営まで行います。毎年大体4月ごろから開催に向けた話し合いが始まります。ここ数年は、いろいろなことに挑戦してみよう!という話がよく出るようになりました。私が委員長に就任した年の盆踊りは、コロナの影響で人を呼んでの開催が難しいため、雰囲気だけでも伝えたいとYouTubeでの配信を行いました。去年(2022年)は、来てくれた子どもたちにもっと盆踊りを楽しんでもらいたいと、「キッズタイム」という時間を設け、オリジナルの踊りを一緒に踊りました。子どもたちが楽しそうに踊っている姿を見ることができて、とても嬉しかったです。どの試みも、葛尾村での盆踊りを風化させたくない、来てくれた人の記憶に残していきたいという想いで企画を考えました。

葛尾村の盆踊りは、ずっと身近にあったものだからこそ、無くなってしまうのはとても悲しいなと感じます。震災をきっかけに一度は無くなりかけてしまったけれど、震災前とは形を変えても残っていることがとても嬉しいです。今後も、なんらかの形でこの文化を残していくため、村の人たちの記憶に残るような盆踊りを作っていきたいと思っています。一緒に盛り上げたいという人はぜひ盆踊り実行委員会に来てください!

(2023年1月取材)


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