INTERVIEW

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葛尾村役場 復興推進室 地域おこし協力隊
川島 慶之さん

私は2017年5月より、葛尾村役場に設置された初めての地域おこし協力隊として活動しています。主に葛尾村の情報をSNSで発信したり、過疎地域で問題になっている空き家・空き地の運用方針を計画しています。加えて、村おこしに関わる活動・イベント等の業務や、建築関係で働いていた経験を活かし、2018年春にオープンする「葛尾村復興交流館」の施設・運営計画にも携わっています。

最近特に力を入れているのは「葛尾村復興交流館」に関する業務です。「葛尾村復興交流館」は「葛尾村中心拠点等整備計画」の中で、復興のシンボルと位置付けられている公共施設です。この施設が、村内外の人たちに気軽に立ち寄っていただける憩いの場でありながらも、様々な活動や交流の拠点として活用できるような仕組みを考えています。まだ計画中の部分もありますが、住民の方々に寄り添い続け、ひいては村全体の活性化を促す、「葛尾のシンボル」を目指したいと思います。

私の生まれは仙台ですが、福島県内の大学・大学院で、建築を学び、主に地方の公共建築物の役割について研究していました。その過程で福島県内の様々な自治体に足を運びましたが、葛尾村には行ったことがありませんでした。葛尾村は、原発事故による全村避難で、荒れてしまった家屋の多くが新築・改築されているため、農村風景の中に古民家が点在するような、いわゆる昔ながらの農村という雰囲気は無いなという印象を受けました。でも逆に言えば、残った古民家とともに現代的な建物や木造の趣のある別荘などが混在しており、村の歩みが風景として表出している、とても興味深い地域だと思います。そして、私自身が村に住み始めて感じたのは、葛尾村の方たちはみんな村のことが大好きなんだということです。現在村内に住んでいらっしゃる方の多くは高齢者ですが、生き甲斐として農業を再開したり、村を盛り上げようと日々尽力されている方など、自分たちができることを一生懸命やろうと考えている前向きな方ばかりだと感じます。

葛尾村は他の市町村に比べ、個人が立ち上げた地域おこし団体がとても少ないと思います。その中でも村を盛り上げるために頑張っている下枝さんはとても重要な存在です。なので、葛力創造舎さんとは協力隊という立場としてだけでなく、個人的にも地域イベントや交流会など様々な活動に参加したり、時にはお互いに協力しながら、より多くの住民の方々を巻き込んで、地域一丸となった村おこしができればと考えています。

(2018年1月取材)


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