INTERVIEW

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NPO法人昭和横丁 代表
志田 君子さん

郡山市内にある川内村民の仮設住宅で、週に2回、野菜や総菜の販売を行っていました。それが、2014年春から2017年3月まで3年間続けた「横丁市場」です。

川内村は大震災翌年の8月には避難指示解除になりました。が、もともと買い物は近隣の富岡町などへ行っていたので、村へ帰ったはいいが生活物資の調達に困る人がたくさん出ました。それで、仮設自治会長だった夫が団体(NPO法人昭和横丁)を作って、全国から衣類やコメ、野菜など食料品の支援物資を集め、村内で配布を開始したんです。

そして次は、仮設住宅でも安く食品を売る市場をやろうということになりました。村民はもともとコメや野菜は自給していたのに、避難先ではぜんぶ現金で買わなければなりません。さらに避難指示解除で賠償も終わってしまって、生活困窮者が出てきたからです。毎週火曜と日曜、仮設住宅の広場で、まずは野菜の販売を始めました。そのうち惣菜もやろうということになり、幸いキッチンカーを無償で貸してくださる支援団体さんが見つかって、仮設に住む女性4人でチームを作り、野菜の仕入れ、惣菜づくりから販売までやるようになりました。私は朝3時におきて煮物、天ぷら、からあげ、コロッケなどを作る担当。みんな仮設で一人暮らしだと食事もまともに作らなくなるので、有難いと言ってもらいましたよ。また、市場の日には集会所で食事やお茶も提供して、住民たちが集まっておしゃべりできるようにしました。そのうち、同じ仮設に入っている富岡町の人たちも来るようになりましたよ。

でもその仮設住宅もいよいよ2017年3月末で閉鎖となり、あわせて横丁市場も役目を終えました。夫は川内村で同じような市場をやりたいと話しています。

葛力創造舎代表理事の下枝さん(当時は別法人の理事として支援)は、最初に村内での緊急支援物資の配布を手伝ってくれて、それ以来、NPOの立ち上げ、助成金申請書類の作成、野菜の仕入れ先の開拓・交渉など、本当にお世話になっています。惣菜を始めるときはキッチンカーを探してくれたり、揚げ物の先生を呼んできて講習をしてくれたり。最初のうちは販売も手伝いに来てくれました。今ではもう息子みたいなものかな。彼の夢を叶えるために、今度は私にできることがあったらぜひ手伝ってあげたいと思っています。

 

(2017年3月取材)


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