INTERVIEW

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葛尾むらづくり公社(かつらおファーム派遣)
沖澤 舞子さん

生まれは京都で、両親の転勤の関係で私が幼稚園の時に福島市に移り住みました。大学卒業後は東京で就職し、その後福島に戻った翌年震災を経験しました。私の住んでいた地域では場所によって揺れの 影響の差が大きく、幸いなことに実家は無事でしたが、建物がガラガラと崩れていた ところも近くにありました。近隣住民たちは心に余裕のない暮らしをしばらく続けていたように思います。

葛尾村に興味を持ったきっかけは、かつらおファームのヤギミルク石鹸です。昔から敏感肌とい うこともあり、海外のヤギミルクの石鹸を使っていました。新型コロナウイルスが流行し、海外から 荷物が入ってこなくなってしまった時期に、国内で購入できるところを探していたら葛尾村の名前 を見つけまして、まさか県内にあるとは驚きでしたね(笑)。 

実際に牧場を訪れて、伸び伸びと生活しているヤギたちや働いている方たちの雰囲気をみたら、 すごくいいところだなって思ったんです。浜通りで新しく何かを始めようとする団体は被災地を復 興したいという気持ちが強いのだろうと思っていましたが、かつらおファームは少し違って、村に 賑やかな場所を作りたいという気持ちの方が大きいように感じました。それが、村で被災の経験 をしていない私にとってかつらおファームで働きたいと思えた理由だと思います。そして、葛尾む らづくり公社からの派遣としてかつらおファームで働くことができるということを知り、今のような形 で2021年の5月から働き始めました。 

今はかつらおファームの広報活動、運営に関する事務、ヤギの飼育管理補助の仕事をしています。かつらおファームがより楽しい場 になるために、まず自分が楽しめることをしたいですね。実を言うと、動物としてのヤギへの興味 はもともとは薄かったんです。ヤギや動物に興味がなかった私がヤギを大好きになったように、 いろんな人にヤギとかつらおファームの魅力を伝えて、牧場に遊びに来てくれた人に葛尾村のこ とを知ってもらいたいです。 

(2021年10月取材)


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