INTERVIEW

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2021年度夏期かづろうさんげインターンシップ生
草野 真友子さん

私が今回のインターンに参加した理由は2つあります。1つ目は課題解決型のプロジェクトに興味があったから。2つ目は原発事故後に全村避難となった葛尾村へ戻る決断をした住民たちの気持ちを知りたいと思ったからです。現地滞在を通して村民の声を直接聞きたくて参加しました。

インターンシップで実際に取り組んだのは、葛力創造舎が運営する民泊ZICCAで提供する郷土料理の御膳メニューを考えるプロジェクトです。食というテーマで村民の方々へヒアリングした内容から葛尾村の魅力を掘り起こし、御膳のメニューに反映しました。また私たちインターン生は、葛尾村の文化や人に大きな魅力を感じていましたが、それを外の人へ伝えるにはどうしたらいいのか。それを考える過程で、魅力は伝えるものではなく、相手に感じてもらうものだということに気づいたのです。それで「この地域って面白いな、村の人に会ってみたいな」と思ってもらうためのきっかけを、御膳を通して作ることを目指しました。具体的には葛尾村のエピソードが書かれたリーフレットを作成し、それを読みながら葛尾の食文化を取り入れた御膳を味わってもらうスタイルを開発しました。

インターンシップで得られた収獲は、「自分の役割を知ることができた」ということです。これまで、自分の考えをしっかり持って意見をズバズバと言えるザ・リーダーのタイプに憧れていました(笑)だけど理想の姿になることは難しかった。チームメンバー2人はどんどん意見を出しているのに、「自分はなんで意見を言えないんだろう」と悩むなかで、自分の特性を活かせる役割は何かを考えました。その結果、私は自分から意見を主張するよりも、他の人の主張を汲み取ってフォローする役が適しているということに気づいたのです。結果的にプロジェクトが充実したものになったのは、チームメンバー3人がそれぞれの特性を生かした役回りが果たせたからだと感じています。

このプロジェクトを通して出会った方々には、是非また会いたいと思っています。みなさん本当にいい人すぎるんです(笑)。今回の葛尾村現地でのインターンは、私にとって貴重な学びの経験となりましたが、同時に少しは葛尾村の役にも立てたかなという実感があります。この達成感を次回からのインターン生にもぜひ感じてもらいたいです。

(2021年9月取材)


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