PLAYER INTERVIEW
私は2017年4月より、葛尾村社会福祉協議会にて新規に配置された「生活支援コーディネーター」として活動をしています。今までは葛尾村の半数以上の方たちが避難生活をされていた三春町に拠点を置いていましたが、2018年1月からは葛尾村内にあるみどり荘に事務所を移し、本格的に活動をしていく予定です。
私が務める生活支援コーディネーターとは、2015年の介護保険制度改正により各市町村に配置が定められた新しいポジションです。今までの介護保険制度とは異なり、高齢者が住み慣れた地域で自分らしく暮らしていけるよう、生活支援・介護予防の体制づくりを進めていくことが主な仕事です。昔から当たり前のように続けられてきたご近所同士のお茶飲みやおかずの交換などを通じてお互いが支え合い、コミュニケーションを大切にする93とで心も体も健康になってもらえるような生活の手助けをしていくのですが、どの自治体でもまだ手探りで活動をしているが現状です。さらに葛尾村は2016年まで原発事故による避難指示が出ていた地域なので、まだ帰村人口も少なく、課題は山積みだなと感じていますが、少しずつでいいからのんびりと活動の幅を広げていければと考えています。
私は看護専門学校を卒業してから看護師として東京で働いていたのですが、祖父の介護をするため実家のある田村市船引町に帰郷して約1年になりました。実は、求人でこの仕事を見つけ採用されるまで葛尾村に行ったことは一度もなかったのですが、社協として活動をする中でたくさんのおじいちゃん、おばあちゃんたちと出会い、いつもみなさん明るくニコニコと話をしてくださるので、一気に葛尾村が好きになりました。私の中で葛尾村の最大の魅力はいつも明るく元気なおじいちゃん、おばあちゃんたちの存在だと感じています。そんな大好きな人たちのために、私ができることを精一杯やっていきます。
葛力創造舎さんとはお仕事を通じて何度か一緒に活動をさせてもらっただけで、まだまだ知らないことも多いですが、お互いが目指している「葛尾村の地域づくり」という共通点があるのでとても親しみを感じています。今後は若い方やお年寄りなど、村内に住まわれている様々な方たちの交流の場を設け、若者が留まってくれる地域づくりをしていくための座談会などを一緒に実施していければ良いなと思います。
(2017年12月取材)