INTERVIEW

PLAYER INTERVIEW

志學館大学4年(長崎県)
宮崎 志乃 さん
復興庁「復興・創生インターンシップ事業」(2020年春季)インターン生 

大学3年生の春という時期にまだ自分の「やりたいこと」がうまく見つけられていなかったので、何か行動を起こしたい、という気持ちからこのインターンに参加しました。もともと地方創生には少し興味がありましたが、数多くの地方のインターン先から葛尾村を選んだ理由は、インターン説明会で見た葛尾村の写真です。何気ない風景の一枚に村の人たちの笑顔があふれていました。それを見たときにこの村に行ってみたい、この人たちに会いたいと思ったのです。

私のインターン先企業は「かつらおファーム」というヤギをメインにした牧場を運営する企業さんでした。プログラムコーディネータの葛力創造舎の下枝さんが、私が動物好きなのを知ってこの企業を薦めてくださいました。インターンシップの内容は、かつらおファームを葛尾村の観光名所の一つとしてオープンするための準備です。具体的には、ヤギの餌やりに始まり、観光牧場として楽しめるコンテンツ作り、運営サポーターを募るための情報収集などを行いました。最終的な成果物としては、牧場のコンテンツとして一から作ったウサギ小屋や、運営サポーター募集に使える大学生ボランティアサークルの調査リストを残すことができました。

インターンを終えた今、まだ「やりたいこと」に向けた行動は起こせていないので、その意味では自分の中の変化を見つけることができていません。しかし、1か月のインターン期間中、地方から集まった20人のインターン生とたくさんの奥深い話をしたり、お互いに支えあったりしながら生活しました。この仲間たちの存在は、今の私の自信に強くつながっていると思います。この先、自分の中で何か消化できないことがあったとしても、この人たちなら頼れる。きっと助けてくれる。みんながいれば、私は何だって挑戦できる。そう思えるようになったのが一番の収穫だと思っています。

私はこれからも葛尾村に関わり続けると思います。具体的に何ができるかわからないけれど、私の中で「あの場所に帰りたい」と思う気持ちがとても大きくて。私にとって「いつでも帰れる場所」がひとつ増えたと感じています。この先、自分が何か行動することで、ほかの学生が葛尾村を知り、葛尾村を訪れるきっかけを作れたらいいですね。自分と同じような経験をもっと多くの人にしてほしい。それが葛尾村のためにも自分のためにもなると思うからです。

(2020年5月取材)

▷「復興・創生インターン」受け入れコーディネート事業


ページ上部へ