PLAYER INTERVIEW
京都の大学に通っていたのですが1年間休学していて、4月から7月まで広島県でインターンに参加していました。次どこに行こうかと思った時に伝手を辿る手もあったのですが、自分で調べて行きたいと思う場所を探すことにしました。調べるうちに葛尾村で夏限定のインターンを募集しているという情報を見つけ、説明会に参加してみると、人口400人の村で様々な企業がインターンを採用していると知って、これから盛り上がって行く、発展途上で勢いのある場所だと思ったので応募しました。大学にいると同じグループで固まってしまい、それ以外の世界が広がりません。いろいろな考え方を知って自分の世界を広げるために、地元の広島と大学のある京都以外の地域に行きたかったというのも、もうひとつの理由です。
今回のインターンでは、かつらお胡蝶蘭合同会社さんで取り扱っている胡蝶蘭『ホープホワイト』のPRの一例を作るプロジェクトに取り組みました。胡蝶蘭、特にホープホワイトは最高級の贈答花なので、買う機会が限られています。それ以前に、そもそも消費者が胡蝶蘭に触れる機会が少ないという壁がありました。企業さんのご都合で、僕たちは現地に行く回数も少なくメールのやり取りが主だったので、少ないヒアリングの機会の中で、企業側担当者の杉本さんが何を大切にされていて、何処を目指しているのかきちんと理解する必要がありました。最後は杉本さんの考えに沿ってプロジェクトを進めて行けたと思います。
プロジェクトは各地から参加した3人のチームで取り組みましたが、チーム内では一人一人の考えの違いに戸惑うことが多かったです。チームでの目標到達のプロセスの違いやプロジェクトの進め方で何度も足踏みすることがあって、その度に話し合いました。たぶん他のどのチームよりも話し合に時間をかけたと思います。でも、そのお陰でたくさんの違う考え方を知ることができましたし、プロジェクトの純度も高まったと思うので、その時間は全く無駄ではありませんでした。
自分の得意不得意も分かりました。何事も先陣を切って行動するのは得意ではないと思っていましたが、他の人から「それは土路生君の強みだよ」と言われたんです。チームのエンジンをかける役割ができているよ、と言ってもらえたことはとても新鮮でした。逆に自分は、スケジュールの調整や自分の思っていることを言語化するのが苦手だということがわかりました。そうやって、皆それぞれに違う得意不得意を補い合うことができたのも、良い経験になりました。
インターン期間中、葛尾村には想像していたような田舎っぽさは全く感じなかったです。同年代の多くのインターン生と毎日交流していましたし、忙しかったからですかね。終わってみて改めてのどかな葛尾村の良さを感じました。
(2021年10月取材)