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宝財踊りの復活公演~葛尾劇『宝・宝・宝』~

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当団体は、地域に伝わる祭りや神事、そこで舞われる踊りなどの維持再生が、葛尾村の地域づくりにおいて大切な役割を果たすと考えています。

その一環として2021年、野行地区に伝わる村の無形民俗文化財「宝財踊り」の復活を企画。ふたば未来学園高校(広野町)演劇部のみなさんとともに「葛尾劇『宝・宝・宝』(ほう・ほう・ほう)」プロジェクトを同年6月に開始しました。演出はプロ演出家の篠田千明さんに依頼し、二部構成の演劇作品の中で宝財踊りを披露する企画です。新型コロナ禍による2回の延期を経て、2022年8月21日に葛尾村で無事上演することができました。

▼第一部:広谷地集会所での宝財踊り。保存会の半沢富二雄会長から指導を受けた踊りを披露。

▼第二部:旧葛尾中学校舎でのモノローグ劇(一人芝居)。生徒たちが行った村民インタビューを題材に制作されました。

「宝財踊り」の起源は南北朝時代、陸奥国伊達郡にあった霊山城が落城し、陸奥国司の北畠顕家が落ち延びる際、主従13人が変装して敵の中を踊りながら逃げたことに由来するとされています。葛尾村で踊られるようになったのは1915年頃。戦時中を除いて祭礼等で奉納されてきました。1962年に一端途切れましたが、1983年に有志らが宝財踊り保存会を立ち上げて復活。1996年のふたばワールドinかつらお、2001年のうつくしま未来博でも披露されました。しかし、2011年の東日本大震災・原発事故避難によって再び途絶していました。

当団体は、断絶と復活を繰り返してきた「宝財踊り」を再びよみがえらせ、次世代に受け継ぐことで、地域の将来につなげていきたいと考えます。

概要

期間
2021年6月~2022年8月 
依頼元
自主企画
協力者
福島県立ふたば未来学園高等学校演劇部、宝財踊り保存会、演劇作家/演出家の篠田千明さん
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