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2017年度 コメ作りからの新商品開発

原発事故避難で極端な過疎が進んだ葛尾村において、帰還した村民が自立して生きていく力を取り戻すことを目標とするプロジェクトです。村内でコメを作り、そのコメを新商品として開発・販売するまでをプロの指導のもとに実践することで、参加村民のスキルアップと次年度以降の事業継続の動機づけを図ります。

1.コメづくり

村民の方が提供してくれる水田で水稲を栽培します。人手が必要な田植え(5月)、草刈り(7月)、稲刈り(10月)、脱穀(11月)に加え、とれたコメを皆で食べるための餅つき(1月)を、村内外から村民を集めてイベント的に実施します。多くの方に参加してもらうことで、自分たちのつくったコメが商品になり、お客様に買っていただく、という一連の流れに興味を持っていただきます。

また、月に1回程度、社会福祉協議会と協力してサロン活動を行い、本プロジェクトに対する住民の皆さん意見を丁寧に聞きとります。

 

2.商品開発・販路開拓

コメづくりと並行して、株式会社GNSとともにマーケット・インの発想で「売れる商品」に仕立てあげます(例としては、「レンジでつくる焼きたておせんべい」など)。その過程には葛力創造舎とともに村民有志に参加してもらい(期間中6回の講習会を予定)、実事業を通して考え方や手法を学んでいきます。開発した商品の販路開拓や、実際の売り場に立つ体験も予定しています。

こうして販売を成功させ、適正な利益を出すことに成功すれば、その成果をもとに翌年度のコメづくりと同商品の再生産、さらには自ら新商品の開発や販路開拓の意欲を生み出します。

概要

期間
2017年5月~2018年3月
依頼元
なし(自主企画)
協力者
葛尾村農業委員会水稲部会・松本邦久さん(水田の提供)、株式会社GNS(商品開発・販路開拓)
「株式会社GNSは、全国の多くの作り手と共に環境保全型循環農業エコファームを通じて農業・良食のプロジェクトを推進し、地域の人の為の物作りからの考えの基、農食再生と持続可能な社会作りを目指し、少しでも食の安全・安心を考えながら、自然・美味しさ・楽しさをテーマに生産・製造・流通・末端食と一貫した農食循環型経営を企業コンセプトとして取り組んでいます。」(同社ホームページより)
http://global-n-s.co.jp/
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